初中級者向け 易しい洋書のおすすめ小説

読んでみて面白かった、内容の良かった、お薦めの洋書のレベル別紹介です。
このページでは易しい洋書の児童書、といっても英語学習者用に語彙を制限して書かれた Graded Readers ではなくネイティブスピーカーの子供向けの本で、絵本から一歩進んだチャプターブックと呼ばれるごく薄い”初級レベル”から、やや長めの”初中級”といったタイトルを並べてあります。
多読による英語学習などで読む本を探す際の、ひとつの参考としてご利用ください。


初級向けの易しい児童書

ネイティブスピーカーの小さな子供向けに章仕立てで書かれた総語数10000語未満のおすすめ児童書洋書。
おすすめといってもさすがに内容的には物足りなさがありますが、Graded Readers(使用する語彙を制限して易しい英語で書かれた学習者向けの本)に比べると、出てくる語句の幅はかなり広くなっています。学校で習う英語だけでは、このレベルでも苦戦を強いられるかも知れません。

Amelia Bedelia シリーズ

Amelia Bedelia (I Can Read Level 2)

 Amelia Bedelia

Peggy Parish (著),Fritz Siebel (絵) : 総語数 約 1,000語

《 ジャンル、テーマ 》 絵本,ユーモア,ほのぼの


言いつけられたことを”文字通り”してしまうお手伝いさん Amelia Bedelia のシリーズ。英語圏の小さな子供が自分で本を読めるようになるための本 I Can Read Books のレベル2の一冊です。 ほぼ絵本なのですが、違った意味を持つ言葉が題材で、動詞の dust には【ほこりを払う】と【振りかける】意味があること、 dress には【下ごしらえをする】意味があること等々、普通の勉強ではなかなかわからないことが出てきます。

小さなハードボイルド探偵 Nate the Great

Nate the Great

 Nate the Great

Marjorie Weinman Sharmat (著) : 総語数 約 1,600語

《 ジャンル、テーマ 》 探偵,推理ミステリー,ハードボイルド?


好物はパンケーキ、自称名探偵の9歳の男の子が事件(?)を解決していく人気シリーズ。 ”絵本よりほんの少し上”くらいのレベルですが、ハードボイルド風の語り口が面白い。
巻末には、ひとくちメモやパンケーキのレシピなどが添えられていて、こちらのほうが読み応えがあったりもします。

ほのぼの Cobble Street Cousins シリーズ

In Aunt Lucy's Kitchen (Cobble Street Cousins)

 In Aunt Lucy's Kitchen (Cobble Street Cousins)

Cynthia Rylant (著) :  総語数 約 3,900語

《 ジャンル、テーマ 》 ほのぼの,日常生活


ルーシーおばさんの家で暮らす3人の女の子 Lily、Tess、Rosie は、夏休みにクッキー屋さんを開くことに。
従姉妹同士の女の子3人のほのぼのとした日常を描いた良作 Cobble Street Cousins シリーズの一冊目。 ふんわりとしたイラストが雰囲気をよりよく醸し出しています。

児童書ミステリー Cam Jansen シリーズ

Cam Jansen: the Mystery of the Stolen Diamonds

 Cam Jansen: the Mystery of the Stolen Diamonds

David A. Adler (著) : 総語数 約 4,800語

《 ジャンル、テーマ 》 推理ミステリー


見たものを "CLICK!" とカメラのように記憶できる女の子が、数々の事件を解決する Cam Jansen シリーズの第1巻。
イラストは微妙ですが、トリックは結構しっかりしています。 英語で読む推理小説の軽い肩慣らしに。

Lizzie Zipmouth

Lizzie Zipmouth

 Lizzie Zipmouth

Jacqueline Wilson (著) : 総語数 約 7,000語
《 ジャンル、テーマ 》 家族,ハートウォーミング


母親の再婚で口を閉ざしてしまった女の子 Lizzie が、新しいおばあちゃんに出会うことで・・・。 多くの良質な物語を送り出しているイギリスの人気児童作家 Jacqueline Wilson の作品の中でも、易しくて読みやすい作品のひとつです。 Jacqueline Wilson の最初の一冊に。(邦題: リジーとひみつのティーパーティ)

ミステリー洋書の入門におすすめ A to Z Mysteries

A to Z Mysteries: The Absent Author

 A to Z Mysteries: The Absent Author

Ron Roy(著) : 総語数 約 8,500語

《 ジャンル、テーマ 》 少年探偵,推理ミステリー


子ども向け推理小説の代表格的な人気シリーズ A to Z Mysteries の第1巻。 タイトルがAからZまでのアルファベット順 全26巻(続編シリーズもあり)になっていて、少年たちが遭遇する様々な事件をやさしい英語で楽しめます。

穏やかな良書 Sarah, Plain and Tall

Sarah, Plain and Tall

 Sarah, Plain and Tall

Patricia Maclachlan (著) : 総語数 約 9,600語

《 ジャンル、テーマ 》 家族,ハートウォーミング


1986年のニューベリー賞*2受賞作。アメリカ開拓時代の大草原を舞台に、新聞の花嫁募集という広告に応じて海辺の町から大草原の家にやってきた Sarah と、彼女を迎え入れる家族の、やさしく穏やかな物語が描かれているシリーズの1作目。 

Mr Majeika シリーズ

Mr Majeika

 Mr Majeika

Humphrey Carpenter (著) : 総語数 約 10,000語

《 ジャンル、テーマ 》 学校,魔法,ユーモア


魔法使いから小学校の先生に転職したばかりの Majeika 先生と、そのクラスの生徒たちが次々に巻きおこす騒動を愉快に描くシリーズ。
最初から最後までドタバタで楽しい内容の本です。

ゆるゆる冒険ファンタジー Dragon Slayers' Academy

The New Kid at School(Dragon Slayers' Academy)

 The New Kid at School (Dragon Slayers' Academy #1)

Kate McMullan (著) : 総語数 約 10,000語

《 ジャンル、テーマ 》 冒険ファンタジー,学校,ユーモア


吟遊詩人からドラゴンや英雄の話を聞いたひ弱な少年 Wiglaf は、竜退治の戦士を育てる学校へ入ることに・・・。 学園生活&冒険でハリー・ポッターの低年齢層版といった印象のシリーズ第1巻。クライマックスでいかにも子ども向けらしいほんわかユーモア(?)がとび出してきます。そのあたりに馴染めるなら、ストーリー運びや会話はテンポよく面白いので楽しめるはず。

ファンタジー小説特集 ⇒  英語の多読に。 レベル別 洋書ファンタジーいろいろ


初中級者向け

初級で紹介した本よりも語数がちょっと長めで、読みやすさレベルも上のおすすめタイトルたち。だんだんと英語の難易度も上がってきますが、内容面で大人でも楽しめるものが増えてくるので、むしろページが進みやすいかもしれません。まだ児童書らしい児童書です。
さらにレベルが上の本については中級者向けの洋書リストのほうなどをご覧ください。

Judy Moody シリーズ

Judy Moody

 Judy Moody

Megan McDonald(著) : 総語数 約 11,000語

《 ジャンル、テーマ 》 日常生活,ユーモア


おしゃれでポップなイラストがとても印象的な、おしゃまな女の子 Judy の日常を描いた人気シリーズ。大きい字と広い行間で初級者にもとっつきやすくなっています。公式ホームページ『Judy Moody.com』も楽しくとても凝った作りになっているので一見の価値あり。

『グレッグのダメ日記』シリーズ

Diary Of A Wimpy Kid

 Diary Of A Wimpy Kid

Jeff Kinney (著) : 総語数 約 18,000語

《 ジャンル、テーマ 》 日記,ユーモア,日常生活


アメリカで大人気の『グレッグのダメ日記』シリーズ。中学校に入ったばかりの主人公 Greg が綴る日記(コマ漫画風イラストつき)の形式で、子供から大人まで笑って楽しめる内容になっています。 アメリカの中学生事情だけでなく、イディオムやくだけた日常表現も詰まっていて英語学習にも意外と○。

少年たちの夏の冒険 Summer of the Woods

Summer of the Woods

 Summer of the Woods

Steven K Smith (著) : 総語数 約 19,200語

《 ジャンル、テーマ 》 冒険,ミステリー


家族でバージニアに引っ越してきたばかりの男の子の兄弟 Derek と Sam は、家のそばの森へ探検に繰り出し、古い硬貨を見つけます。何十年か前の銀行強盗の話を聞いた二人は、犯人が隠したお宝があるのではと考え・・・。 新しい土地での子供たちのちょっとした冒険を描いた素直で読みやすい児童書。読者レビューでも、続刊を含めた The Virginia Mysteries シリーズ全体が高評価を得ています。

『きいてほしいの、あたしのこと』

Because of Winn-Dixie

 Because of Winn-Dixie

Kate DiCamillo (著) : 総語数 約 22,000語

《 ジャンル、テーマ 》 ハートウォーミング,動物


牧師の父とフロリダの小さな町に越してきた10歳の少女 Opal は、ひょんなことから一匹の犬を飼うことに。 Winn-Dixie と名付けられたその犬と Opal 、そして、Winn-Dixie がきっかけとなって知り合い、仲良くなった町の人たちとのふれあいがあたたかく描かれたやさしい小説。邦題は「きいてほしいの、あたしのこと」で、映画にもなっています。

冒険ファンタジーの入門に Deltora Quest シリーズ

The Forests of Silence (Deltora Quest #1)

 The Forests of Silence (Deltora Quest #1)

Emily Rodda (著) : 総語数 約 27,000語

《 ジャンル、テーマ 》 冒険ファンタジー,謎解き


全8巻で一つの物語の子ども向け大人気王道ファンタジー小説。日本でもアニメやマンガになりました。表紙イラストは独特ですが、RPGのシナリオを読んでいるかのようなテンポのよさと工夫された謎解きで、読み始めると止まりません。続編シリーズも出版されています。

Rowan of Rin シリーズ

Rowan of Rin

 Rowan of Rin

Emily Rodda (著) : 総語数 約 3,3000語

《 ジャンル、テーマ 》 冒険ファンタジー,謎解き


Rin という小さな村に暮らす臆病な少年 Rowan の冒険と成長を描いた Deltora Quest の著者による子供向けファンタジー小説の良書。デルトラよりもほんの少し対象年齢が高いようで、内容や描写が濃くなっています。シリーズものですが、1巻でもほぼ完結しているので、一冊だけ読むならこちらがおすすめです。

名作児童書『クローディアの秘密』

From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

 From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

E.L. Konigsburg (著) : 総語数 約 31,000語

《 ジャンル、テーマ 》 名作,冒険,ミステリー,美術館


12歳の少女 Claudia が弟を連れて家出した先は、なんとメトロポリタン美術館・・・。
1968年のニューベリー賞受賞作。 家出した姉弟の好奇心溢れる冒険生活が、物語の中の登場人物 Mrs. Frankweiler から彼女の弁護士に向けた文の形をとりまぜながら書かれています。

『シャーロットのおくりもの』原書

Charlotte's Web

 Charlotte's Web

E. B. White (著) : 総語数 約 32,000語

《 ジャンル、テーマ 》 名作,動物,友情,感動


邦題『シャーロットのおくりもの』。アメリカの農場を舞台として、子豚の Willber と物知りなクモの Charlotte 、農場の動物たちとの友情と騒動を描いたベストセラー児童文学で、映画化もされている名作。 Charlotte が難しい単語を使いがちです。

『テラビシアにかける橋』

Bridge to Terabithia

 Bridge to Terabithia

Katherine Paterson (著) ; 総語数 約 33,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,友情,成長,涙


田舎町に暮らす10歳の少年 Jess は、お隣に引っ越してきた少女 Leslie と仲良くなり・・・。  Terabithia というのは、ふたりが作った秘密基地的な空想の王国の名前で、ファンタジーっぽいタイトルですが、その要素はありません。語数のわりには、やや英文が読みづらいでしょうか。できれば予備知識(あらすじや感想など)を入れずに読むことをお勧めします。

Louis Sachar による感動作

There's A Boy in the Girls' Bathroom

 There's A Boy in the Girls' Bathroom

Louis Sachar (著)  : 総語数 約 35,000語

《 ジャンル、テーマ 》 感動,心の交流,成長


クラスの問題児 Bradley が新任のスクールカウンセラーや転校生との交流を通して自分の殻を破り、周りと打ち解けていく様子を描く感動作。 洋書多読でのおすすめ児童書というと必ずと言っていい程名前が挙がる 『 Holes 』で有名な Louis Sachar の隠れた(?)名作だと思います。 内容の良さをタイトルや表紙イラスト(*特にYearling出版)からは予想しづらいのがもったいない。

自分探しの感動作 Dustbin Baby

Dustbin Baby

 Dustbin Baby

Jacqueline Wilson (著) : 総語数 約 38,000語

《 ジャンル、テーマ 》 感動,ロードムービー


生まれたばかりでゴミ箱に捨てられていた少女 April 。14歳の誕生日に養母とケンカをして家をとび出した彼女が、自らの過去を辿る旅のなかで見つけ出すものとは・・・。 つらい過去を持つ少女の自分探しを描く感動作。イギリスの児童文学作家 Jacqueline Wilson の数ある作品の中でも”名作”といえる特にお薦めの一冊で、長さの割には中身がぎゅっと詰まっています。

歴史宮廷ミステリー The Grace Mysteries

Assassin (The Grace Mysteries Book 1)

 Assassin (The Grace Mysteries #1)

Grace Cavendish : 総語数 約 36,500語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,歴史フィクション,ミステリー,宮廷


16世紀のイギリス・エリザベス朝を舞台に、女王の侍女を務める主人公の少女 Grace が宮廷で起こる事件を解決するミステリー調歴史フィクションのシリーズ。ところどころ歴史物ならではの古い言葉が使われているものの(巻末に語彙リストあり)、内容自体は難しいわけではなく、ヒストリカル系小説への小手調べくらいに丁度良い一冊だと思います。
著者名(ペンネーム)が主人公の名前になっているのは、物語が日記形式で書かれていることからの遊び心。

少女探偵サミー・キーズ

Sammy Keyes and the Hotel Thief

 Sammy Keyes and the Hotel Thief

Wendelin Van Draanen (著) : 総語数 約 40,000語

《 ジャンル、テーマ 》 推理ミステリー,日常生活


活発な中学生の女の子 Sammy が、うっかり巻き込まれた(?)事件を解決してゆく、エドガー賞児童部門受賞の人気シリーズ第1作。
読者に誰が犯人かを考えさせる推理ものとしての秀逸さと、推理以外のお話での面白さを併せ持った作品です。邦題『少女探偵サミー・キーズ』

家族の絆を描く良書 Kira-Kira

Kira-Kira

 Kira-Kira

Cynthia Kadohata (著) : 総語数 約 44,000語

《 ジャンル、テーマ 》 家族,成長,感動,涙,日系移民


1960年代のアメリカ南部を舞台に、ある日系家族の絆と、苦難を乗り越えていく姿を描いたニューベリー賞受賞の感動作。 ややもすれば地味で重いだけとなりそうなストーリーが、一貫して主人公の少女 Katie の視点で語られることによって、鮮やかでポジティブな印象を与えるものになっています。タイトルの「Kira-kira」という言葉も効果的。 英文は素直で読み易く、難しい単語もあまり使われていません。

児童書ディストピアSFの名作 The Giver

The Giver

 The Giver

Lois Lowry(著) : 総語数 約 43,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,SF,管理社会


すべてが秩序と規則によって管理された平和で完璧な社会。12歳を迎えた少年 Jonas は ”記憶を受け継ぐ者”として選び出される・・・。
数々の賞を獲得したSF児童文学の傑作。 テーマから表紙デザインにまで漂う重さとは裏腹に文章は読みやすく、読者を上手く惹きつける展開と相まってページをめくる手がとまりません。 出来るだけ前知識は入れないほうが楽しめるでしょう。・・・結末の解釈はあなた次第。

カーネギー賞受賞小説 Ruby Holler

Ruby Holler

 Ruby Holler

Sharon Creech (著) : 総語数 約 45,000語

《 ジャンル、テーマ 》 家族,ハートウォーミング,サスペンス


施設で育った孤児の双子が、自分たちの冒険旅行に付き合って欲しいという老夫婦と一緒に暮らすことになり・・・。
中級向け編で紹介している『 Walk Two Moons 』で知られるアメリカの作家 Sharon Creech の2002年カーネギー賞受賞作。 双子と老夫婦の心の交流を軸に、冒険とサスペンスも盛り込まれた内容になっています。

『めぐりめぐる月』 Walk Two Moons

洋書おすすめ児童書 Walk Two Moons

 Walk Two Moons

Sharon Creech (著)  : 総語数 約 50,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,成長,家族,感動,涙,ミステリー


13歳の女の子 Sal は祖父母に連れられ、家出した母親の足取りを辿るロングドライブの旅に出ることに...。 ニューベリー賞受賞の感動作。物語は、車中で Sal が語って聞かせる、親友 Phoebe の周りで起こったミステリー仕立てなある事件の話と、彼女自身の様々な思い、祖父母との旅での出来事の3つが交錯して進んでゆきます。 やや話が掴みづらいかも知れませんが、投げずに読んでみてください。 終盤で一気にもっていかれる、もう一度初めから読み返したくなるような、読者を唸らせる作品となっています。 邦題『めぐりめぐる月』(こちらもタイトルのつけかたが巧い)。

『トムは真夜中の庭で』 Tom's Midnight Garden

 Tom's Midnight Garden

Philippa Pearce(著) : 総語数 約 55,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,タイムスリップ(?),不思議


古い柱時計が真夜中の13時を告げるとき、扉を開くとそこには見知らぬ庭が・・・。
邦題『トムは真夜中の庭で』。 イギリスの庭園で遊ぶ子供たちの生きいきとした様子やラストシーンがとても印象的な、1958年カーネギー賞受賞の比較的新しいクラシック児童文学の名作といえる作品です。

児童SF小説の古典 A Wrinkle in Time

 A Wrinkle in Time

Madeleine L'Engle(著) : 総語数 約 52,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,SF,ファンタジー,家族


科学者の両親を持つ14歳の少女 Meg は、奇妙な3人の婦人に導かれ、幼い弟の Charles Wallace らとともに、消息不明の父親を探す時空を超えた旅へ・・・。 1962年出版のニューベリー賞受賞SFファンタジー。 感想としては「いまひとつ」だったのでここに並べるかどうか迷ったのですが、アメリカの子供向けSFの古典的な作品なので、とりあえず読んでおいて損はないかと思います。 多く出てくる名言の引用などが難しい。 『Time Quintet』シリーズ。

古典のおすすめ名作児童文学

世界中の人々に愛され読み継がれている古典の名作児童文学の中から、読みやすい英語のおすすめ小説を幾つか選び出しました。
古典の数々は Project Gutenberg などインターネット上で無料公開もされています。作品ごとのリンクをまとめた「無料で読める洋書名作児童文学一覧リンク」ページなどもご活用ください。

赤毛のアン好きにお薦め『少女パレアナ』

Pollyanna

 Pollyanna

Eleanor H. Porter (著) : 総語数 約 56,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,感動,ハートウォーミング


叔母のもとで暮らすことになった天真爛漫で明るく前向きな11歳の少女パレアナを描く名作『少女パレアナ(ポリアンナ)』の原書。 赤毛のアンや小公子が好きな人には、間違いなくおすすめできる一冊でしょう。 英語は難しくないものの、方言などが慣れるまではやや読みづらいかも。

バーネットの名作 『小公子』

Little Lord Fauntleroy

 Little Lord Fauntleroy

Frances Hodgson Burnett (著) : 総語数 約 58,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,貴族,博愛,ハートウォーミング


母親とふたり暮らしの優しい少年 Cedric は、突然、伯爵家の跡継ぎとして気難しい老伯爵とイギリスの屋敷で暮らすことに・・・。小公女と並ぶバーネットの代表的な名作『小公子』の原書。英語は小公女よりもこちらのほうがやや易しい気がします。 頻出単語 earl は”伯爵”のこと。

『アルプスの少女ハイジ』

Heidi

Heidi

Johanna Spyri (著) : 総語数 約 66,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,ハートウォーミング,自然,信仰,家族,友情


名作劇場のアニメが有名な『アルプスの少女ハイジ』の原書の英訳版(原書はドイツ語)です。 この Puffin Re-issue版の表紙イラストで星1つ分くらい評価増し。(注:表紙が仕様変更されたのか違うものになってしまいました。言及していたのはこちらのイラストです。) 文章は読みやすく、テンポよく進む物語の面白さは折り紙つきです。アニメが好きだった人は(そうでない人も)読んで損はありません。

バーネットの名作 『小公女』

A Little Princess

 A Little Princess

Frances Hodgson Burnett (著) : 総語数 約 67,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,寄宿学校,ハートウォーミング


日本でもとても有名なバーネットの名作『小公女』の原書。子ども向けなので長さのわりに比較的やさしい英語で読みやすく書かれています。 古典の人気作だけあって非常に多くの版があるので、買うときは表紙デザインの好みで選ぶといいでしょう。

* 各書籍表紙画像は Amazon.co.jp の詳細ページへのリンクになっています。
表紙デザインの好みや本のサイズなどから、主にペーパーバック版を選んでいますので、ハードカバー版や価格的にお得なマスマーケット版、Kindle版など、他のバージョンをお望みの場合は、リンク先ページのフォーマット欄からご確認ください。

*1) 総語数は Scholastic.comScholastic Reading CountsSSS英語学習法の書評システムを元にしています。
*2) ニューベリー賞(The Newbery Medal): 毎年アメリカで最も優れた児童文学に贈られる賞。( ニューベリー賞公式HP


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