英語の多読学習に。おすすめ洋書リスト 中級レベル編

実際に読んでみて面白かった、内容の良かった洋書のレベル別お薦めタイトル紹介『中級者向け』編です。
ここでは、少し歯ごたえのある児童書から比較的読みやすい一般ペーパーバックまで、おもに英語学習中級レベル向けくらいのタイトルを並べてあります。
多読による英語学習などで読む本を探す際の、ひとつの参考としてご利用ください。


洋書の児童書

ネイティブスピーカーの小学生、中学生くらいを対象とした洋書の児童書の中から、比較的しっかりとした内容のものを選びました。読む人の好みによるところは多いものの、ストーリー的にも面白い、大人でも十分に楽しめるタイトルも見られるでしょう。
ファンタジーなどでの独特な語句は別にして、難しい専門用語や語句はまだあまり出て来ませんが、英文自体の難易度レベルは一般ペーパーバックとそれほど変わらないようになってきています。
もっと短くて易しい児童書については初級向けおすすめ紹介リストのほうをご覧ください。

Diary of a Wimpy Kid

 Diary of a Wimpy Kid

Jeff Kinney (著)  ; 総語数 約 18,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,日記,ユーモア,日常生活


アメリカで大人気の『グレッグのダメ日記』シリーズ。中学校に入ったばかりの主人公 Greg が綴る日記(コマ漫画風イラストつき)の形式で、子供から大人まで笑って楽しめる内容になっています。 初中級者向けなのですが、アメリカの中学生事情だけでなく、イディオムやくだけた日常表現も詰まっていて、英語の勉強にも意外とおすすめなので、このページでもご紹介。

Dustbin Baby

 Dustbin Baby

Jacqueline Wilson (著)  ; 総語数 約 38,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,感動,ロードムービー


生まれたばかりでゴミ箱に捨てられていた少女 April 。14歳の誕生日に養母とケンカをして家をとび出した彼女が、自らの過去を辿る旅のなかで見つけ出すものとは・・・。 つらい過去を持つ少女の自分探しを描く感動作。イギリスの児童文学作家 Jacqueline Wilson の数ある作品の中でも”名作”といえる特にお薦めの一冊で、対象レベルや長さの割には中身がぎゅっと詰まっています。

The Grace Mysteries

Assassin (The Grace Mysteries Book 1)

 Assassin (The Grace Mysteries #1)

Grace Cavendish : 総語数 約 36,500語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,歴史フィクション,ミステリー,宮廷


16世紀のイギリス・エリザベス朝を舞台に、女王の侍女を務める主人公の少女 Grace が宮廷で起こる事件を解決するミステリー調歴史フィクションのシリーズ。ところどころ歴史物ならではの古い言葉が使われているものの(巻末に語彙リストあり)、内容自体は難しいわけではなく、ヒストリカル系小説への小手調べくらいに丁度良い一冊だと思います。
著者名(ペンネーム)が主人公の名前になっているのは、物語が日記形式で書かれていることからの遊び心。

The Giver

 The Giver

Lois Lowry(著) : 総語数 約 43,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,SF,管理社会


すべてが秩序と規則によって管理された平和で完璧な社会。12歳を迎えた少年 Jonas は ”記憶を受け継ぐ者”として選び出される・・・。
大人が読んでも堪能できるSF児童文学の傑作。 テーマから表紙デザインにまで漂う重さとは裏腹に文章は読みやすく、読者を強烈に惹きつける展開と相まってページがどんどん進みます。 ・・・結末の解釈はあなた次第。

Walk Two Moons

おすすめ洋書 Walk Two Moons

 Walk Two Moons

Sharon Creech (著)  : 総語数 約 50,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,成長,家族,感動,涙,ミステリー


13歳の女の子 Sal は祖父母に連れられ、家出した母親の足取りを辿るロングドライブの旅に出ることに...。 ニューベリー賞受賞の感動作。物語は、車中で Sal が語って聞かせる、親友 Phoebe の周りで起こったミステリー仕立てなある事件の話と、彼女自身の様々な思い、祖父母との旅での出来事の3つが交錯して進んでゆきます。 やや話が掴みづらいかも知れませんが、投げずに読んでみてください。 終盤で一気にもっていかれる、もう一度初めから読み返したくなるような、読者を唸らせる作品となっています。 邦題『めぐりめぐる月』(こちらもタイトルのつけかたが巧い)。

Tom's Midnight Garden

 Tom's Midnight Garden

Philippa Pearce(著) : 総語数 約 55,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,タイムスリップ(?),不思議


古い柱時計が真夜中の13時を告げるとき、扉を開くとそこには見知らぬ庭が・・・。
邦題『トムは真夜中の庭で』。 イギリスの庭園で遊ぶ子供たちの生きいきとした様子やラストシーンがとても印象的な、1958年カーネギー賞受賞の比較的新しいクラシック児童文学の名作といえる作品です。

A Wrinkle in Time

 A Wrinkle in Time

Madeleine L'Engle(著) : 総語数 約 52,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,SF,ファンタジー,家族


科学者の両親を持つ14歳の少女 Meg は、奇妙な3人の婦人に導かれ、幼い弟の Charles Wallace らとともに、消息不明の父親を探す時空を超えた旅へ・・・。 1962年出版のニューベリー賞受賞SFファンタジー。 感想としては「いまひとつ」だったのでここに並べるかどうか迷ったのですが、アメリカの子供向けSFの古典的な作品なので、とりあえず読んでおいて損はないかと思います。 多く出てくる名言の引用などが難しい。 『Time Quintet』シリーズ。

Harry Potter シリーズ

 Harry Potter and the Philosopher's Stone

J.K. Rowling (著)  : 総語数 約 77,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,ファンタジー,魔法,冒険,ミステリー


ご存知、世界的大ヒットベストセラー『ハリー・ポッター』シリーズの第一巻。
児童書とはいえ難しい単語も結構使われていますが、面白さはお墨付き。多くの伏線が張られた謎解き要素いっぱいのファンタジーです。第4巻からは20万語レベルの分厚さになります。シリーズ全巻読破すれば、どんな長編小説も怖くなくなることうけあい。

Howl's Moving Castle

 Howl's Moving Castle

Diana Wynne Jones(著) ; 総語数 約 75,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童書,魔法,ファンタジー,ロマンス


スタジオ・ジブリの宮崎駿アニメ『ハウルの動く城』の原作となったイギリスの名作ファンタジー。でも、ストーリーはかなり違っています。 カカシなど、アニメでは意味不明な部分が気になる人は、伏線や謎解きもきっちりまとめられていて読後感すっきりな原書をぜひ。 少々入り組んだお話もアニメを思い浮かべながらなら読みやすいはずです。


名作児童文学

世界中の人々に愛され読み継がれている古典の名作児童文学の中から、初級向け編よりも少し長かったり、難易度がやや高いかなという作品を幾つか選び出してあります。
出版別に多くの版があるので、いろいろと比較してみて自分の気に入った表紙のものを選ぶと良いでしょう。また、版権切れ作品は電子書籍版なら無料か非常に低価格で入手できますし、Project Gutenberg などインターネット上で無料公開もされています。作品ごとのリンクをまとめた「無料で読める名作児童文学一覧リンク」ページなどもご活用ください。

St Clare's シリーズ

The Twins at St Clare's: Book 1 (English Edition)

 The Twins at St Clare's

Enid Blyton : 総語数 約 43,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,学園生活,ハートウォーミング


『おちゃめなふたご』として翻訳され、TVアニメにもなっているイギリスの古典児童文学。両親の勧める寄宿舎学校に嫌々ながら入ることになった双子の姉妹 Pat と Isabel の学園生活を描いた St. Clare's シリーズ第1巻。1941年出版ですが、賑やかに生き生きと描かれた少女たちの学園生活の様子は古さを感じさせません。次々起こるちょっとしたハプニングに少しハラハラしながらも、安心して読むことができる作品。

Daddy-Long-Legs

Daddy-Long-Legs (Puffin Classics)

 Daddy-Long-Legs

Jean Webster (著) : 総語数 約 36,300語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,ハートウォーミング,ロマンス


孤児院から寄宿学校に行けるようになった少女 Judy の学園生活を、全編彼女が見知らぬ後見人のおじさんに送る手紙の形式で描いた名作『あしながおじさん』の原書。語数は多くありませんが、文をきっちりと理解して行間を読んでいく必要があるので中級向けとしました。
版権切れ作品なので電子書籍版なら無料か非常に低価格で入手できます。(Project Gutenberg ⇒ Daddy-Long-Legs - Free Ebook

Little Women

Little Women (Penguin Classics)

 Little Women

Louisa May Alcott (著) : 総語数 約 88,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,ハートウォーミング,成長


アメリカ南北戦争時代、父親が従軍牧師として出征するなか、母親と4姉妹の一家の暮らしを描いた名作『若草物語』の原書。本のボリュームはありますが、英文は全般的に易しく読みやすい。
版権切れ作品なので電子書籍版なら無料か非常に低価格で入手できます。(Project Gutenberg ⇒ Little Women - Free Ebook

The Secret Garden

The Secret Garden (Puffin Classics)

 The Secret Garden

Frances Hodgson Burnett (著) : 総語数 約 81,000語

《 ジャンル、テーマ 》 児童文学,名作,ハートウォーミング,成長


偶然見つけた秘密の庭を中心に、両親を病気で亡くした気難しがり屋の少女 Mary と屋敷に篭っている少年の触れ合いと成長を描いた名作『秘密の花園』の原書。訛りを表現している英語の部分で難易度が上がっています。慣れるまでは少し読みづらいでしょう。
版権切れ作品なので電子書籍版なら無料か非常に低価格で入手できます。(Project Gutenberg ⇒ The Secret Garden - Free Ebook


ティーンズ、一般向け小説

ヤングアダルトと呼ばれる高校生くらいからの若者を対象にしたカテゴリーの小説(ここではティーンズ向けと表記)と、いわゆるペーパーバック、洋書の一般向け小説の中から、比較的読みやすいと思えるおすすめ作品を並べてあります。
より多くのタイトルは『上級者向け おすすめ紹介』をご覧ください。

How to be Popular

 How to be Popular

Meg Cabot (著)  ; 総語数 約 57,000語

《 ジャンル、テーマ 》 ティーンズ向け,学園生活,ロマンス


アメリカの人気作家 Meg Cabot の作品。偶然見つけた一冊の本をきっかけに、冴えない女子高生 Steph が学園の人気者になるために奮闘する爽快な学園サクセスストーリー。 読後感も明るくすっきり爽やかな一冊です。

The Mediator シリーズ

 Shadowland (The Mediator #1)

Meg Cabot (著)  ; 総語数 約 57,000語

《 ジャンル、テーマ 》 ティーンズ向け,学園,ホラー(?),ゴーストハント,ロマンス


ゴーストが見えて会話も出来る能力を持つ女子高校生が活躍する Meg Cabot のシリーズ The Mediator の第一巻。 ホラーというには明るく軽めな幽霊退治&ロマンスです。

The Hunger Games

 The Hunger Games

Suzanne Collins (著)  : 総語数 約 99,500語

《 ジャンル、テーマ 》 ティーンズ向け、SFファンタジー,サバイバル,アクション,ロマンス


舞台は近未来。少年少女たちが殺し合うサバイバルゲーム「ハンガー・ゲーム」で、16才の少女 Katniss が生き残りをかけて戦う・・・。
あのスティーヴン・キングが絶賛したという若者向けSFファンタジーのベストセラー三部作。大人気なのも納得の面白さで、最後まで勢いで一気に読ませます。ただ、第1巻に比べると、第2巻、3巻と巻を重ねるにつれイマイチ乗れず気味だった感も。

A Walk to Remember

 A Walk to Remember

Nicholas Sparks (著)  ; 総語数 約 48,000語

《 ジャンル、テーマ 》 ラブストーリー,成長,感動,涙,青春


『きみに読む物語』が有名なラブストーリーの大家 Nicholas Sparks の代表作品のひとつに挙げられる涙の純愛物語。 背景説明など最初のほうはやや進みづらいかもしれませんが、ストーリーが動き出し、盛り上がってくるのにつれ読みやすくなってきます。 読書を楽しむコツはひねくれた見方をせずに純粋に物語に入り込むこと。

The Boy Next Door

 The Boy Next Door

Meg Cabot (著) ; 総語数 約 80,000語

《 ジャンル、テーマ 》 チックリット,ロマンス,コメディ,e-mail


最初から最後まで e-mail 形式の文で書かれているメグ・キャボットの一般向けラブコメディ(&少しのサスペンス)。 行間を読むことと人物の把握が要求されるものの、ユーモアたっぷりの文章と区切りの良さでポンポンとページが進みます。面白い。 ほとんどは主要人物間でのおしゃべりのようなやりとりですが、英文 e-mail の書き方の参考にも少しはなるかもしれません。



* 各書籍表紙画像は Amazon.co.jp の詳細ページへのリンクになっています。
ハードカバー、ペーパーバック、マスマーケット、Kindle版、出版社・発行年が異なるもの等々、大抵は、様々な版が並んでいますので、お好みでお選びください。

* 備考欄に添えていた読書情報サイト Goodreads(英語)による紹介ページへのリンク は外しました。お手数ですが Goodreads の検索欄に本のタイトルかISBNを入力してお探しください。
あらすじの紹介のほかに、ネイティブスピーカーのレビューが数多く寄せられているので、その本の情報を仕入れつつ、それらを読むこと自体が生きた英語の勉強、リーディング練習にもなります。

*1) 総語数は HMH Reading Counts - Book Expert OnlineSSS英語学習法の書評システムを元にしています。
*2) チックリット(chick lit)とは、主に20〜30代の女性をターゲットにした小説のこと。


海外の読書関連サイトは『海外の書評、読書情報サイト』ページ、日本語による洋書多読関連サイト・ブログは『多読のサイトリンク』ページにて、ここで挙げている以外にも多くのサイトを紹介しています。

ページ更新情報

  •  Grace Cavendish著の宮廷歴史ミステリー『Assassin (The Grace Mysteries)』と、『The Twins at St Clare's』(おちゃめなふたご)、『Daddy-Long-Legs』(あしながおじさん)、『Little Women』(若草物語)、『The Secret Garden』(秘密の花園)を追加しました。
  •  おすすめ洋書のタイトルが増えるにつれ、リストがかなり長くなってきたので、ページを初級、中級、上級に区分けしました。一部重複していますがご容赦ください。